~幼老共生の環境作りを考えて~
「アン・シャーリー保育園の設立背景」
平成15年頃園長である私は、福祉の資格を取りボランティア活動を続けているうちに少子高齢化問題を抱える現在の日本のためになる施設をつくりたいという思いが強くなっていきました。そして、ある時、以前県職員で、教育関係に従事していた増川氏に幼老共生の研究をしている教授を紹介され現代社会の「老いの問題」と「子どもの教育・保育の課題」はお互いにつながっていることに気付くきっかけがあり、お年寄りと子どもが共生する施設の建設に着手し、平成15年6月に介護付き賃貸住宅「コレクティブハウス・ひまわり」現在「有料老人ホーム・コレクティブハウス・ひまわり」を、平成18年8月には、隣接した保育園「チャイルドスクール・子どもの園」を完成しました。
この当時私は、子育てに悩んだ自分が、悩みを解決するには、自分の成長しかないとの思いで福祉の勉強に励んでおりました。「子どもにとって、親だけでなく周囲の人たちに大切にされる環境はとても大事、見守るまなざしがたくさんあれば、子どもは愛されていることを感じるとともに自分自身をを大切にすることや、人への思いやりを学ぶ」とつくづく感じました。多くの人と触れ合い、いろいろな経験を通じて、コミュニケーション能力や社会性を身につけることは、子ども達の成長に大きな意味があると思うのです。子育てしにくい世の中になっていますが、人間味豊かな社会づくりに貢献を少しでもできればと頑張ってきました。
認可外保育施設でありましたが、平成23年4月に認可されました。社会福祉法人白ゆり会「アン・シャーリー保育園」とスタートしました。カナダの物語「赤毛のアン」の孤児「アン・シャーリー」がおじいさん、おばあさんに育てられ、「何があっても前向きに楽観主義に生きる女の子アン」「強く・やさしい男の子アンディー」
のように園児みな育って欲しいと願います。
●食の大切さを学ぶ
さつまいもの苗植えで食に対する感謝
●そうめん流し
暑い夏のひとときをひまわりのおじいさん、おばあさんと・・・
●ひまわり訪問
「よく来たね~」と喜ばれました
●いっしょに遊ぼう
遊んでいるうちに会話がはずんで、なかなか終わりません。
●七夕かざり
「わたしにまかせんしゃいっ!!」と張り切るおばあさん
●習字教室
書くだけでなく、用意・姿勢・礼に始まり、礼に終わることを学ぶ
●夏祭り
みんなで作ったおみこしをわっしょい!!
●日舞のレッスン
春日流の先生による新人職員へのレッスン
日舞の基本である挨拶・歩き方・着物の着付け
●夏祭り舞台披露
当日は園児の前で大成功!!
ー完璧な親なんていない!ー
「はじめから一人前の親」などいません。みんな、まわりから助けを得ながら一人前の親になっていくものです。
人間はみんな、欠点をもっています。完璧な人間などどこにもいません。
完璧な親や完璧なのは子どもなど、存在しないのです。
ですから大事なのは、可能な限りベストを尽くすことです。
そして必要な時には、まわりから助けを借りることです。
カナダ生まれの子育てテキスト
「完璧な親なんていない!」
ジャニス・ウッド・キャタノ著から
今の若いママ達は本当に頑張っていると感じてます。
お父さんお母さん達は、お仕事を持ち、自分の生活や自分の人生を大事にしながら子育てに毎日努力しています。私の子育ての頃は、「よい母親は、自分のしたいことを我慢し、仕事を持つことはもってのほか、趣味もお預けのような風潮がありました。今にしてみれば、自分の生活や、人生を大事にする方が、我が子も大事に思い、面倒もちゃんとみることが出来るように思います。その為にもまわりからのアドバイスや助けを得ることが必要でそれがかえって子どもにとってもいいことのように思います。社会で明るく貢献しているお母さんの姿、家庭は、安心と安らぎの場所であること、その為には、お母さんが充実した生活が出来、元気で笑顔で子どもに接していることが一番大切だと思います。私の尊敬する師は、「母は太陽」の存在だと仰ってます。仕事をもって働きながら子育てしている若いお母さん達がいつでも太陽のように輝いていられるように私たち保育士は子どもさんをお預かりして一緒に子育てできればとおもいます。